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NEC未来創造会議

THINK & ACT 2050
未来を待たず、未来を選ぼう。

未来シナリオ2050

人類の欲求を糧に膨張してきた極端な資本主義経済は、
その偏重の反動として様々な影をこの世界に落としてきました。
中でも日々刻々と切実さを深めているのが環境問題。
経済と環境の綱引きは地球を覆う巨大な悩みであると同時に、
未来における一個人の幸福(Well-being)へと直結する
極めて私的な課題とも言えます。
人類にとって、あなたにとって良質な選択肢はどこにあるのか。
ひととき共に考えてみませんか。そして、
あるべき未来=2050年に向けて、できることは何だろう。

THINK きたる未来の姿について、幅広い可能性を思い描こう。 → ACT 問題の解決に向けてできることから始めよう。 あなたのTHINK & ACTが、今日ここから始まりますように。

THINK for 2050
スペキュラティブ・デザインで描く4つの未来シナリオ。

私たち人類に選ぶべき、選ばざるべき進路があるなら、大切なのは進む前に道の先を想像すること。
NEC未来創造会議では、まずは思考のきっかけとして、縦横のマトリクスから4つの未来シナリオを思い描いてみました。
横軸に経済と環境、そして縦軸には個を重んじる「自律」か、集団を尊重する「統制」かという昨今のCOVID-19状況下でも議論を呼んだ公私のバランスを据えています。いずれも極端な未来世界、しかしそれもまた人類の眼前にある進路です。

シナリオRED「パーソナルユートピア」(経済成長×自律)

ソーシャルメディアによる、距離や国家を超えた個人間の結びつきは、今や現代人の生活基盤のひとつとなっています。一方で、テクノロジーの開発競争は加速度的です。VR元年と呼ばれた2016年以降、デバイスによる拡張体験は身近となり、またAIの社会実装は急速に進んでいます。つながる個人と次世代技術、そして経済成長。こうしたキーワードから導かれる2050年の「自律」した未来です。

シナリオBLUE「ビッグテック王国」(経済成長×統制)

近年、AIとネットワークが生み出す利便性は、私たちの生活の中に不可逆的に浸透し、日常化しつつあります。そしてその熱源として存在するのが、革新を貪欲に求め、激しく競い合う巨大IT企業の数々。快適や高効率を大義とし、国民国家の根底にまで巨大企業が融合する…そのとき、人々の暮らしや意識、社会のあり方はどうなるのか。2050年のテック社会を想像します。

シナリオYELLOW「巣ごもり社会」(持続可能性×自律)

国家が主導する環境対策は利益相反となりやすく、国際的な足並みが揃いにくいのが実情です。一方で、食や電力の地産地消など、地域によるボトムアップ型の環境配慮が広がりをみせています。また、都市の喧騒にあえて背を向け、田園回帰する人々、地元密着する人々の姿もめずらしくありません。反消費社会を模索してたどり着く、極端なローカルコミュニティの未来を描きます。

シナリオGREEN「環境信仰社会」(持続可能性×統制)

地球の人口は今後も年間数千万人のペースで増加が見込まれ、食糧需要やエネルギー需要も高まり続けると予想されています。それに伴い心配されるのがさらなる環境負荷。深刻化する温暖化が引き起こす様々な気候変動は、私たち人類にどんな決断を迫るのか。このシナリオでは「地球の持続性」に重心を置き、人々の奔放な消費が強く「統制」された未来を考えます。

可能性のカードを並べて、最善を模索し続けよう。

4タイプの2050年はいかがでしたか。これらはいずれも多くのパラメーターをあえて省いた単純なシナリオですが、大事なのは未来を正確に予見することではありません。誰にも未来は見通せない。だからこそ思い込みを一旦忘れ、「こうもありえるんじゃないか」そんなニュートラルな態度で可能性のカードを並べ、それらの中から最善を模索し続ける柔軟さや真摯さこそが大切です。

ぜひあなたなりの2050年に思いを巡らせてみてください。

ACT for 2050
語り合う。そして生まれる、人類の NEW COMMONS。

人と人が「語り合う」、そんな根源的な行為にこそ、NEC未来創造会議は未来の息吹きを感じています。都合のいい極論が人々を席巻すると、未来はその耳障りのよさへと振れてゆきます。一部の有識者や政治家だけでなく、世界中の生活者がテクノロジーを使って考えを持ち寄り、語り合う。その多様さの渦の中から、未来の礎となる挑戦や人類の共有認識=NEW COMMONSが徐々に、確かに立ち上がってゆくのではないか。そんな想定のもと、対話を熱源とした市民主役の未来シナリオを思い描いてみました。

対話から応援へ、挑戦へ。
未来に向けて私たちにできること。

[対話]
ゆっくり意識の凹凸を整えてゆく。

例えば環境問題です。人類が地球環境と折り合うには抑制が欠かせません。しかし、どの程度を「抑制」と呼んで実践するかは国によっても個人によっても大きく振り幅が存在します。対話はそんな振り幅を縮めてゆく手立てです。議論に討ち勝つことが目的ではなく、人類全体で活発に話すことで、意識の凹凸が整えられ、NEW COMMONSをゆるやかに形成することができます。無理に分からせず、自然と分かち合う。それが対話の効能です。世界を覆う諸問題について、あなたもぜひ身近な人と語り合ってみませんか。

[応援と挑戦]
世界を更新する、熱意のエコシステム。

旺盛な対話の先に生まれるもの、それは応援と挑戦です。交わされる知見が着想を生み、意志や技術が結ばれ合い、課題解決型の挑戦が誘発される。と同時に、対話を取り巻く人々の声は応援へと性質を変え、さらに挑戦を加速させます。もちろんそこからは手痛い失敗も生まれるはずです。しかし、潰えた挑戦は社会に学びをふんだんに残し、まるで倒れた巨木のように次の萌芽の滋養となります。そんな挑戦の系譜の果てに、包括的・持続的な人の幸せ=Well-beingを最大限に尊重する、心地よい未来が形作られてゆくのです。

そして2050年。「意志共鳴型社会」の誕生へ。

2050年の未来、そのひとつのあり方として、NEC未来創造会議は「意志共鳴型社会」を考えています。そこでは、社会課題に対して距離や属性を超えた「日常対話」が市民レベルで活発に取り交わされており、人類全体の価値基盤=NEW COMMONSが更新され続けています。そしてその対話の過程で、意志ある挑戦者が出現。意志は広く共鳴を呼び、それぞれの挑戦が連動して手強い課題を解決してゆきます。対話と挑戦のエコシステムによってアップデートし続ける社会、それが「意志共鳴型社会」です。

「意志共鳴型社会」を支えるコア技術。

EXPERIENCE NETWORK

情報ではなく体験そのもの、つまり現場の臨場感や心身の感覚を他者へと共有できる技術、それがエクスペリエンスネットです。その迫真のリアリティは時に歓喜や興奮を分かち合うのみならず、社会課題に直面する当事者の苦悩をも、文字通り「本人の気持ちになって」伝えることができます。遠い他人ごとが自分ごと、自分たちごとへと置換され、対話や挑戦の活性化を促す力がそこにはあります。

アート思考で導くエクスペリエンスネット >

FUTURE DESIGN TOOL

未来デザインツールは、人や社会に対して選択肢を提示する高度サポートAIです。対象にまつわる膨大なデータを解析し、とるべき行動として「好ましい選択」を導出。思わぬ解決手段の発見や道筋の整理へと寄与します。大切なのは、決定はあくまで人間主導でなされること。よって未来デザインツールが提示するのは「正解」ではなく、純然たる「選択肢」。同時に、個々の選択肢が生まれた理路も人に理解可能な形で示し、人間のサポート、すなわち「高精度な判断材料の提示」に徹します。

NECフェロー 江村克己

NEC未来創造会議は、来るべき社会の姿を描くことに挑戦し続けています。これまでに多彩な有識者から種々の示唆をいただき、起こりうる将来社会を多面的に描いてきました。ありたい社会を実現するには、私たちが意志を持って取り組むことが必要です。人が豊かに生きる社会を創るためにも、ありたい社会を多くの皆さんと議論しながら、小さくても良いので具体的な取組みを進めるフェーズに入ったと考えています。より良い社会の実現に向け、社会システムのデザイン、人の意識改革、そして新たな展開を可能にする技術開発に、これまで以上に多くの皆さんとともにチャレンジしていきます。

5つ目の未来シナリオ、ACT for 2050「意志共鳴型社会」のカラーはWHITE。
それはNEC未来創造会議が用意した、意志共鳴のための真っ白なキャンバスです。対話から生まれる応援と挑戦の先に、一人ひとりのあなたは何色の未来社会を描きますか?