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キーワード解説 分断を乗り越えた先にある未来 意志共鳴型社会~New Commonsにより社会の発展と持続性をWell-beingの観点から結び付ける

「意志共鳴型社会」とは、NEC未来創造会議が2050年の実現するべき未来像として提示している社会像です。

近年、技術は加速度的に進化していますが、それはあくまでも手段を提供するものです。技術を使って価値をもたらすのは人であるため、技術の進歩に応じて人の意識も変えていかなければなりません。加速主義的に技術で全てを解決しようとするのではなく、発展した技術を足掛かりに、強固な意志・パーパスを軸とした挑戦と応援を木霊させることが「人が生きる、豊かに生きる」社会をつくる姿だとNEC未来創造会議は考えています。

効率重視で分断したエコシステムを繋ぐ

「分ける」と「分かる」が同源であると言われているように、混とんとした物事を分けることで世の中の理解も進んでいくものです。しかし、その一方で「分ける」ことにより世の中の多くの事象に分断が生じてしまいました。人間・社会・環境・未来の4つの観点から分断を考えると、人間の観点では、年代や性別、価値観、所属、地位といった分断が多くの問題を引き起こしています。また、社会の観点では、国や地域、文化、宗教、経済発展度合い。環境の観点では、生態系、水などの資源、生産と消費。未来という観点では、短期志向、持続可能性、世代間ギャップといった分断が多くの問題の根底にあります。

分けたことにより分かった恩恵をそのままに、社会の分断をシステムズ・アプローチにより解決した暁には、わたしたち人間は地球全体を1つとしてより豊かな社会を実現することができると考えられます。意志共鳴型社会は、それを実現できる社会だとわたしたちは考えています。そのような社会を実現するには、技術の発展だけでなく、多様な人たちがもつユニークなアイデアと、そんな社会を実現するために必要な要素を達成することを意志やパーパスとして取り組む人々の挑戦が不可欠です。また、挑戦を続けていくには仲間も不可欠でしょう。時には意志を共鳴させて同志として活躍し、またある時にはエールを送る仲間として、コミュニティを形成したうえであらゆる形で挑戦を礼賛することで、挑戦を持続できる環境をつくりだしていきます。

挑戦を支え、挑戦を価値づけるNew Commons

グローバル時代の社会課題は、お互いに関連し合っており、こちらを立てればあちらが立たないものが多く含まれています。たとえば地球環境の持続性と経済成長はどちらか一方しか選べないように感じられてしまいます。しかし、真に重要なことは、私たちの、そして私たちが住まう社会全体のWell-beingです。地球が多様性に富み、多くの緑と共に生きていくことや、経済が成長し、より多くのモノやコトと接することができることは、確かにWell-beingを実現する要素でしょう。しかしそれはあくまでも1つの要素であり、それだけを選ぶ必要はないはずです。それらは、人々が納得できるWell-beingを実現するために私たちが選択できるパラメータであるべきです。

人々が納得できるWell-beingや、そのために挑戦しようとする意志・パーパス、そして挑戦するために必要な地球上のあらゆるリソースを一部の人や組織が占有していては、挑戦が進んでいきません。それらをNew Commonsとして地球上に住まうすべての者たちの共有財として掲げることが、長い目で見れば全ての人のWell-beingにつながります。

挑戦のための相互理解を支えるエクスペリエンスネット

パーパス・意志を共有したうえでコミュニティを形成し、挑戦を進めていくには深い相互理解が不可欠です。時には多様性を活かし、アイデアを発散させていく中で相互理解を洗練させていくこともあれば、またある時には健全な批判により考えの未熟な点を改善していくことが必要です。エクスペリエンスネットは体験をベースとして、氷山の下に隠れているコンテキストレベルから相互理解を助けます。相互理解には、単に大量な情報を与えるのではなく、精査された情報をもとにコミュニケーションの主体同士が感じ・考えることが大切です。大量の情報や統計的なデータにより、安易に楽な道を進むことは却って大きな誤解を招き、安直なレッテル・バイアスを生むことにつながります。技術が全てを解決したり、技術が答えを提供したりするのではなく、人が感じる・考えるという点で、技術の進歩と共に人間自体の成長が不可欠です。意志共鳴型社会の実現には技術の進歩も必要不可欠ですが、人間の成長も不可欠なのです。

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