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NEC未来創造会議

アート思考で導くエクスペリエンスネット

インターネットを中心としたテクノロジーの進歩により到来した情報社会は「情報へのアクセシビリティ」を飛躍的に高めると共に、個々人が関与できる空間は大きく広がりました。一方で、情報でのコミュニケーションの限界も散見されはじめています。偏差値やSPIなどの数値を中心とした情報だけでは表現しきれない個々人の多様性があるにも関わらず、近視眼的な効率重視の画一的な評価基準を前提とした情報の流通や判断で人間・社会・環境・未来の視点で様々な分断が顕在化しています。
そこでNEC未来創造会議では「意志共鳴型社会」を実現する社会OSとして、情報に加えて体験も流通させる「エクスペリエンスネット」を提案しています。体験の共有を通じて一人ひとりの思い、社会・環境の背景を理解し合えること、つまり、「体験・文脈(コンテキスト)へのアクセシビリティ」を高めて共有することで分断を克服し、意志共鳴して繋がる新しい共生を目指します。
ここではアート思考で検討した現代社会の具体的な分断を克服するエクスペリエンスネットのアイデアをご紹介します。情報の共有とは異なる体験の共有を通じて、人や社会・環境の文脈に思いを馳せることはできますか?

アイデア1

情報が偏ると曇り、多様化すると晴れる窓
BIAS Window

現代社会の分断「フィルターバブル」の克服に向けて

未来の社会では、レコメンド機能の加速により、接触する情報のフィルタリングが加速する。
無関心なもの、見たくない情報は無意識のうちに遮断する傾向は強まっていくだろう。
あなたが摂取する情報の質がトラッキングされる未来において、「偏り」を把握し、視野が狭くなったことを検知すると曇る窓を考える。
意識的に多様な情報に触れ偏りが閾値を下回ると、段々と曇りが晴れていき、外がよく見えるようになる。
直感的な単機能テクノロジーは、日常の中で「ハッ」と気付く瞬間を提供してくれるはずだ。

NECの関連技術「秘密計算技術」

秘密計算技術は、データを秘匿したまま計算処理できる技術である。データを渡されて計算する側からはデータの内容を確認することができず、ただ出力された計算結果だけが提示される。データを提供する側からは、パーソナルデータや企業秘密といった機密情報そのものを知られることがないため、そういった機微な情報を活用したいユースケースにおいて特に有効である。

情報を秘匿したままデータ解析ができる 秘密計算技術

https://jpn.nec.com/rd/technologies/201805/index.html

データ駆動型社会を支えるNECの先進技術

https://jpn.nec.com/rd/special/202006/index.html

アイデア2

人の思いやりを可視化する、守護霊ロボット
AIR Guardian

現代社会の分断「監視社会」の克服に向けて

日常に溶け込む「監視ロボット」は、安全を管理するだけではなく「人の思いやり」を把握することも可能となる。
駅前にきれいに並んでいる自転車、ゴミひとつない公園、元気に育つ草木…実は誰かの思いやり行動が介在した場所に「守護霊」のようにやさしい気配をホログラムによって匿名性を保って可視化する。
時間の制約を超えて感謝のきっかけをうみ、人として支え合うメンタリティを醸成していくためにテクノロジーが一役かってくれるだろう。

NECの関連技術「大量の映像から出現パターンを自動分類」

映像に人物が現れる出現頻度や、動き、滞在時間等の項目を統計処理し、うろつき、通り抜け、立ち止まりなど、個々の現れ方(出現パターン)の違いを理解して分類し、特定の出現パターンの人物だけを抽出することを可能としている。

大量の映像から不審者を高精度で絞り込む「出現パターンの数値化・自動分類技術」

https://jpn.nec.com/rd/technologies/Profiling_Across_Spatio-temporal_Data/index.html

アイデア3

「プロセスの重さ」を体感するボール
TRACING Ball

現代社会の分断「プロセスへの無関心」の克服に向けて

たとえば衣服。産地と素材の表記だけでは、製造に費やした様々な資源の存在を把握することは難しい。
労力・石油・時間や、排出したCO2などを総合的に重み付けし、「ズシッ」と手のひらで重みを体感できるトレーサブルボール。
バリューチェーンに関するデータがしっかりと記録され、トレーサビリティが辿れる時代では、プロセスを加味した上で買うものを選択できるようになる。膨大なデータを意識せず「プロセスの重み」を体感することで、直感的にサステナブルな選択が可能になる。

NECの関連技術「高速ブロックチェーン」

ブロックチェーンには、信頼できる組織や中央サーバを介さなくても改ざんされていないデータを共有していることを保証できるという特徴があり、現在、ビットコインを始めとする仮想通貨の処理に活用されているほか、セキュアな情報共有の手段として注目を集めている。世界各地で証券取引、貿易取引、エネルギー取引、サプライチェーン、公文書管理など多岐にわたる用途での実証実験が活発に行われているが、記録速度や参加ノード数の拡張性に課題があった。高速ブロックチェーンは、記録性能、参加ノード数で従来を超える性能を持つ合意形成アルゴリズムを備え、かつ関係者外からデータを秘匿可能なソフトウェアを開発したことで、高速性と安全性の両面で世界一の性能を実現した。

NEC、世界最速 毎秒10万件超の取引を可能にするブロックチェーン技術を開発

https://jpn.nec.com/press/201802/20180215_03.html

ブロックチェーンによる企業間連携の実用化に向けた取り組み

https://jpn.nec.com/techrep/journal/g16/n02/160205.html

アイデア4

見過ごす「美」にしおりをはさむメガネ
SHUTTER Glass

現代社会の分断「デジタル洪水」の克服に向けて

情報量がさらに飛躍する社会では、日常の中に存在する「美しい現象」に目を止めることが、より難しくなっていく。
SHUTTER Glassは、日常の美しさを切り取ってくれるメガネ。ドライブレコーダーのように人の視界が全て記録される未来においてAIが「美しい」と判定するカットにフラグを立てる。身近にある自然の美しさや他者の行動に気づき、身の回りの変化に自分で気づくためのきっかけを提供してくれるだろう。

NECの関連技術「高速カメラ物体認識」

本技術は、高速カメラで撮影した物体の大量画像について、物体のキズや刻印などを認識・判別するのに有効な画像を瞬時に選別します。さらに、キズや刻印を正確に判別するために、小規模なニューラルネットワークを用いて認識処理を繰り返し、認識結果について多数決方式をとることで、高速かつ高い精度の判別を実現しました。これにより、これまで抜き取り検査しか行えなかった対象の全品検査が可能となり、製造ラインにおける異物混入防止や品質の均一化に貢献し品質管理を強化します。本技術は、製造ライン上を高速に移動するビンや缶のラベルなどの外観検査、錠剤や食品の異物検知などに適用が期待されます。

動きを止めず、リアルタイムな画像認識が可能に 高速カメラ物体認識技術

https://jpn.nec.com/rd/technologies/201904/index.html

NEC、高速カメラにより製造ラインの検品作業を効率化する物体認識技術を開発

https://jpn.nec.com/press/201903/20190328_03.html

アイデア5

自然と対話する、オアシス電話ボックス
TELE-NATURE Box

現代社会の分断「自然との乖離」の克服に向けて

都市に存在する「電話ボックス」をリユースして、「自然」相手に電話がかけられる機能がもたらされたら、忙しい未来人が利用するのではなかろうか?
美ヶ原に電話をかけると、美しい草原の音が聞こえてくる。都市で生活する人でも、自然の「声」と対話しているうちに、目まぐるしさから断絶され、気持ちをリセットし、俯瞰的な視点を持つことができるだろう。価格は電話とおなじ、1分10円程度。

NECの関連技術「耳音響認証」

本技術は、マイク一体型イヤホンを耳に装着するだけで個人認証を可能にします。高い認証精度に加え、イヤホンで音を聞くような自然な形態で利用者に負担がかからない、新しいバイオメトリクス認証技術です。人間には聴こえない高い周波数の音(非可聴音)を用いて、利用者が意識せずに認証を完了させることも可能です。移動や作業をしながらでも認証が可能で、秘匿性を守ることができるなど、バイオメトリクス認証の活用の幅が広がります。

耳音響認証

https://jpn.nec.com/biometrics/ear-acoustic/index.html

耳の音響特性を用いた生体認証

https://jpn.nec.com/rd/technologies/earrecognition/index.html


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